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リビングのテーブルの上には、母の用意してくれた朝食が並ぶ。
トーストに目玉焼きとウインナー、飲み物は少しだけ甘くしたカフェオレ。
「いただきます」
椅子に座って手を合わせると、まずはカフェオレを一口。
程よい甘さが口の中に広がって、朝が来たという感じがする。
思わずにっこりして、トーストにバターを塗る。バターの香りが食欲を刺激する。
サクッという音に満足しながらもぐもぐと咀嚼する。
しっかりトーストされた食パンのサックリ感とモチモチ感にバターの風味がマッチしている。
目玉焼きはきれいに焼けていて、黄身がとろとろだ。
黄色い中にまたきらきらを見た気がして、お皿を目の高さまで掲げて観察する。
きらきらだけど、これじゃない。
心がそう言っている気がして、お皿をテーブルに戻し卵を口に放り込んだ。
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