1人が本棚に入れています
本棚に追加
赤い着物
はぁ…なんなの…
最近運のない事ばっかり…
「大丈夫?最近元気ないよ??」
「あーごめん…大丈夫
夢見が悪かっただけだから」
また、心配かけちゃった…
…ん?あれ?
「ねぇ、あの子なんか…」
トンネルの前に青白く、
赤い服を着たおかっぱの女の子がボールを持ってこちらを見つめていた
「?あの子?どの子??」
「え、あのトンネルの前にいるおかっぱの子」
「え?いないし、トンネルなんて無いよ??」
「…え?」
一瞬、時が止まり、もう一度見てみると、
そこにはトンネルも無く、あの子も居なく、
ただ公園があるだけだった。
「あ、ごめん…ちょっと私疲れてるかも…」
そう。疲れて幻覚を見てるんだ。
だから、
だから、あの女の子が
あの子が、
夢で見た男の子の首を
頭を
持ってるなんて
見間違えただけだ。
最初のコメントを投稿しよう!