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店に着くと海がやけに静かだけど波が引いていくのが見えた。
「店長! 大丈夫ですか?」
「あぁ……大丈夫だ。デカイ地震だったな」
「早くここから離れましょう!海が変だ!津波が来るかも!」
慌てて2人は車で店を離れた。
町の防災放送が高台に避難と鳴り響く。
車で移動している人達で道路が渋滞して進まない。
海岸を見ると、波が高さを増して道路の方へ流れて来るのが見えた。
やべー!
涼馬は車が進まない中で頭をフル回転させて抜け道がないか考えた。
車の窓を開けて、店長に「俺についてきて」と叫んだ。
道路が交差するところが高く土手となっている、そこを抜ければなとかなるかも。
どんどん波が車に迫ってくる中で涼馬の車に続いてついてくる数台の車。
間に合ってくれ──!
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