教育係として

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教育係として

あれはサクラが咲く前…… 管理課の内藤係長が「涼馬、ちょっと来い」呼び出しをくらう。 なんだ? 俺やらかしたか? 内藤係長の後をついていく。 内藤係長は大柄のせいか、声もデカイ。 ガハハと笑う声は周りに響く。 そして仕事愛が半端ない。 でも人情が熱い人で周りの人からの信頼がある人だった。 こうやって呼び出される時は あまり良いことがないんだ。 喫煙室に呼ばれ内藤係長は ポケットから型崩れしたタバコの箱から1本のタバコを出して火をつけて大きく息を吸い込み煙りを吐き出す。 「実はな…これから管理課も忙しくなるんだ。それに伴って管理課に何人か人を入れようかと思ってな…」 そういうとまたタバコをふかす。 「はい…」 人を増やすのはわかるけど、なんで俺が呼び出されるんだろうか? 「でな…誰を管理課に移動させるか、今から生産課に捜しに行くからついてこい」 「え?俺が一緒に?4月に入社する新人とかでなく?」 「ある程度、会社の流れがわかっている人の方がいいからな。そして移動してきたら、お前が色々教えてくれな?」 「俺がですか?」 「そうだ、生産課から何人か候補が出てるから確認しに行くぞ」 俺の意見を聞く前に内藤係長はタバコを揉み消し喫煙室を後にした
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