冬になる頃

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 ランチが終わり、静香が「午後から美緒についているから」と 涼馬先輩に提案してみる。  美緒もその方が涼馬先輩も滑れるしその方が良いと思って言ってみる。 「そっかー、わかった。とりあえず、また様子を見に来るから頑張れよ」ちょっと寂しそうな笑顔で山の上の方へ移動するのにリフトに乗っていく。  美緒も山の中間あたりの緩やかな斜面を何回か往復できるようになって楽しくなっていた。 先に静香が、滑り途中で待ってくれる感じを繰り返す。 そこに上から綺麗にターンをしながら豪快に滑っていく涼馬先輩が見ることが出来た。 美緒の近くにシャーーッと エッジをきかせ雪のけむりをまく。 カッコいいー。 「どう?順調に滑れるようになった?」 「なんとか、横には滑れるかな」 「そっか。笑」 んじゃ、おさき~ サァーと滑っていく先輩は あっという間に姿が見えなくなった。 すごい、私もあんな風に滑れるようになるかな? ゆっくりと静香のところに行くと、 「次はもう少し上に行こう」 「えぇ、大丈夫かな」 「ゆっくり行けば大丈夫だよ」 「う、うん…次の滑ったら私はすこし休憩するね」 「うん、わかった」 そして静香とリフトに乗り込んだ
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