冬になる頃

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涼馬先輩は美緒を座らせたままボートを足に固定して「足は大丈夫か?」 「さっきより痛くないです」 「じゃあ、ゆっくりでいいから少しずつ降りていこう」 美緒は斜面を横切るように降りていく、その後を追うように涼馬がついていく、時に先に涼馬が先に降りて美緒を導いていった。 やっと下に降りてこれて美緒はホッとして涼馬先輩にお礼を言った。 「助けてくれてありがとうございました」 「ん。無事戻れたな」 下で待っていた静香と健斗が心配そうにそばに来て「やっぱり一緒に降りれば良かった」と言ってあやまる 「ううん、自分でも1人で行けると思ったし、大丈夫だよ」 「やっぱり俺がそばにいないとダメってことだよな?」 涼馬先輩は笑いながら美緒達を笑わせた 涼馬先輩には敵わないな…
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