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美緒のそばまで涼馬は近づく
「どうした?なんかあったか?」
優しい瞳で美緒を見つめる。
美緒は内藤係長が言っていた事をそのまま聞いていいのか躊躇う。
「えっと…」美緒は俯きながら言いづらそうに「涼馬先輩…会社を辞めるって本当ですか?」
美緒は今にも泣き出しそうに眉をひそめながら涼馬を見上げた。
その美緒の表情にドキリとする
遅かれ早かれ会社を辞める事は耳に入ると思っていた涼馬は正直に話そうと考えて
「あぁ…サーフショップの店長が新しい事業をするから来ないかって誘われて、悩んだけど今しか出来ないと思ってね…」
涼馬先輩は自分のやりたい事がはっきりしているんだと…なら応援しないといけないよね。
でも…!
「そ、そうなんですね…
でも可愛い後輩をおいていなくなるんですね」
ちょっと応援する気持ちについていけず抵抗して、引き止めたくて…
納得出来なくて…
自分で可愛い後輩って言って恥ずかしくなり顔が赤くなる。
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