ふたつの想い

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ククッと涼馬は口元を手で抑え笑いを堪える。 「可愛い後輩ねぇー。うん、美緒は可愛いよ」 美緒を覗きこみながら目線を合わせる 赤くなる頬から耳まで赤く染まっ美緒は「もう…笑わないで下さい。自分で言って恥ずかしいんです」 「美緒はもうちゃんと仕事も出来るし、大丈夫だよ」優しく諭す。 「でも、会社辞めたら涼馬先輩の顔が見れなくなるじゃないですか…」 なんてかわいい事を言うんだ… 「会社を辞めても会えるよ」 その言葉を聞いて、びっくりして瞳を見開く美緒に涼馬は耳元で 「美緒に会いに行くよ」と囁いた 美緒は嬉しそうに瞳を潤ませ、うんうんと首を縦にふった。 涼馬は美緒の頭をくしゃくしゃとさせて 「早く仕事に戻りな?」笑って持ち場に戻っていった。  会社を辞めても涼馬先輩と会えると聞いて美緒はホッとした。
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