ふたつの想い

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涼馬先輩が辞める日までの時間はあっという間だった。 そして送別会の日… 美緒はその日は車で来ていたのでアルコールは飲まなかった。 それは何故か?  主役の涼馬先輩が我儘を言ってきて帰りは美緒に送ってほしいと 送別会はみんな楽しく涼馬先輩は自分で盛り上げていく。 みんなの愛されキャラだった涼馬先輩は1人1人に声をかけていた 終盤になり涼馬先輩は、ちょうど良い感じに酔っていて最後の挨拶をして送別会は終わった。 店の前で待っていた美緒に女の先輩が声をかけてきた 「美緒ちゃん寂しくなるねー」 頭をヨシヨシと撫でてくれる。 せんぱぁいー。わざと泣き真似をして抱きつく。 そこに美緒の後ろから涼馬先輩が抱きついた。 「俺も寂しー」 わぁっと美緒がびっくりしたら女の先輩が「こらっ」涼馬先輩の頭を叩いた。 イテッと涼馬先輩が笑った。 「だったら、会社辞めなきゃいいのに…」 「男のロマンっていうのがあるんですよ」 「何言ってもダメね」苦笑いする 「この際だから2人付き合ったら?」ニヤニヤしながら女の先輩は涼馬と美緒を見る。 「だってー」涼馬は美緒を見ながら どうするみたいな?視線に美緒はどう答えたらいいかわからず知らないふりをした。
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