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暗い浜辺をゆっくりと歩く、2人を取り巻く優しい空気間。
ひんやりとした風が2人を包み込む。指と指が絡み合う手は恋人だと錯覚させるようで、涼馬先輩と触れ合うのは初めてだった。
「美緒…」ぐっと手に力が入るのが感じた。
微かに震える美緒と向き合い涼馬は
「いつまでも店に遊びに来いな?」
「えー…涼馬先輩が会いに来てくれるって言ったじゃないですか」クスクスと笑う。
「あ、そうか。待っててな」
おぼろ月の優しい光の中で涼馬先輩は美緒を抱き締めた。
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