巡る季節

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会えない間に美緒は独り暮らしを始めた。 親から離れて自立したい。 小さな間取りのアパートだけど、バス、トイレは別々だし、キッチンも玄関入ってすぐのところにあり、キッチンを抜けるとリビングが8畳のロフト付き。 ただ1階であるのが少し心配だけど天井が高いのが気に入っていた。 淡いグリーンのふたり掛けのソファーの座り心地がとてもいい。 ソファーに合わせてカーテンもグリーン系にして絨毯とふわふわクッションは優しいピンクにしてみた。 ロフトがあるのに高いのが苦手だからベッドを用意した。 部屋の中も落ち着いた頃、静香が来てくれる事になった。 ピンポーン…♪ インターホンが鳴る 静香かな? 「はーい」 玄関を開けると「来たよー」元気いっぱいの声にニコニコ笑って立っていた。 「ねぇ?ここってモニターないのね?」 「そうなの、家賃安いからね」 「1階だから、ちょっと心配ね」 「うん、とりあえず好きなところに座ってて」 お茶の用意をしながら美緒は声をかけた。
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