最終章

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早めに帰ってきた美緒。 今朝、携帯をみたら充電をしないといけない状態だった。 急いで充電器に携帯をセットする。 色々、準備をしようとした時、突然グラリと揺れ地響きのような音が美緒を突き上げた。 けたたましく携帯が緊急地震速報のキュインキュインと鳴り響き… 「地震です」と知らせる。 揺れは段々と大きくなり立ってられないほどになり玄関まで移動しようとした。 「怖い、揺れが止まらない」 美緒は体が震えてきた。 揺れが落ち着くかと思ったら 更に大きな揺れが重なる。  外に出ると周りの建物がギシギシと音をだし、窓はガチャガチャと割れそうな音をだしていた。 電柱は有り得ないほど左右に揺れている。  見たことのない情景に泣きそうになる。  揺れが止まり部屋にもどると、みんなが安否確認するかのように携帯がなっていた。 その中に涼馬の名前はなかった。 父や母は大丈夫だと出来れば家に戻ってきなさいと… 静香からも連絡が来てた。 今…津波がきてるところがあるとニュースが出てるって。 津波!? 涼馬は今日仕事なのだろうか? 涼馬に電話をかけてみるけど通じない。 どうしよう…涼馬が無事か心配で、いてもたってもいられず、何度も電話をかけた。
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