134人が本棚に入れています
本棚に追加
「あっ!健斗が海から上がりそう。
ちょっと行ってくるね」
タオルを持ちながら静香は健斗の方に向かう。
そろそろ涼馬先輩も上がってくるのかな。
海の方へ目線を向けると、涼馬先輩がウェットスーツの袖を抜きながら
こちらへきた。
「美緒、タオルちょうだい」
「あ、はい…」タオルを渡す。
髪の毛から滴る海水をタオルで
拭く。
タオルで拭ききれない海水が
首筋から胸元へ流れていく。
暑い太陽の日差しで、ほどよく小麦色に焼けた肌が眩しく、二の腕はしっかりと筋肉が引き締まっている。
腹筋も割れて、つい触れてしまいたい感情が出てくる。
「ふっ、美緒…見すぎ」
まんざらでもないような顔をする
涼馬先輩。
「ひゃぁ、そ、んな事ないです」
じーっと見てしまったと耳まで
赤く染め否定した。
「俺、着替えるから、みんなのところに行こう」
サーフボードを持つと美緒に
おいでと声をかけた。
最初のコメントを投稿しよう!