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《衝撃》
「……」
抑えつけられたまま、山形と同じ顔の男は、着物をたくし上げ、旦那様へ立ったまま跼み、尻を突き出した。
「ふん、」
次の瞬間、潤滑剤を自分の反り勃つ肉棒に伸ばしつけながら、その孔へ容赦なく男根を捻り込んだ…
「っゔ、ッく、」
無理やり胎内を侵される痛みに、壁にすがり、歯を食いしばりながら耐える男。
「相変わらず色気の一つもない、っ」
構わず突き上げ内部を擦り上げる。
「っ、ぅ…、ふッ」
「っ、お前が使えないから菊之助を買う羽目になったんだ」
「ッ…っ、、はッ、ぅ、ッンっ」
グチュグチュと接続部が擦れ合い淫らなオトが小部屋に響きわたる。
菊之助は理解に至れないまま、その情景をただ見せつけられた。
「この、疫病神の役立たずが、ハァ、っ」
パンパンッと、腰を打ち付けるほど激しく突き上げ、憎々しく吐き出す。
「ゥッ、ァ…くっ、うぅッ」
ビクビクっと身体を震わせながらも、菊之助の前で淫らな声を上げないように自らの腕を噛み、口に押し付け、必死に抑え込む。
「ッ…くッ!」
小さく呻き、胎内で暴れていたそれは、ついに達して、びゅくびゅくと、その胎内に吐精し尽くす。
「…ッ、ふ、ハァ…」
ズルリと肉棒が抜けると、ガクッと膝をつく男。
菊之助の目の前で行われた行為に、自尊心は傷つけられ、俯いたまま顔を上げられずにいた。
「ハァ、…っこのクズが!お前は、言われた仕事だけをしていればいい、思考を持つな!!」
そう脚で蹴り倒しながら罵倒する。
「……っ」
「分かったなら、さっさと仕事をしろ!」
「……っ」
言われるまま、再び頰被りを頭に巻きながら、震える膝を無理に立たせて、道具を片付け始める。
「……」
菊之助は、その一部始終を見てしまい、驚きで言葉が出なくなる。
「菊之助、これに、身体を貸してやることはない、これは人間ではない、お前の家畜だと思え」
旦那様は、片付けをしていた同じ顔をもつ男を足蹴にしながら威圧的にそう言い放つ。
「……っ」
その旦那様の物言いでこのお方が、これまで受けてきた扱いが全て分かった気がした…。
男は何も発せず、視線を合わせることなく、そのまま部屋を後にした。
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