1・世界一危険な魔導書

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そして私達は屋上に横になり、天井に描かれた天体図を眺める。  残念ながら、党の中から本物の空は見れないけれど、星空の配置が記された天体図に、私はいつも夢を見ていた。  薄暗い中、天体図に埋め込まれ、星に見立てられた魔石が光を放ち、本物はこれよりも綺麗なのかと期待に胸踊らせてきた。 「それで授与はされなかったの?」 「うん、精霊がいなくなった後も、なにも起きなくて」 「そっか、じゃあひとまずはその『複製魔術師』って言うのがなにか見極めないとやね」 「うん」  適正も随分と変な名前。  けれど、精神的に疲れた私の脳内はもう稼働する気は皆無で。 「もう部屋に戻らない?」 「んまぁ、考えてもしょうがないか」  リアはすっと立ち上がり、私の手を引いた。  持ち上げられるように起き上がり、二人で部屋に戻った。  それからすぐさま床について、私は睡魔に従って、夢に落ちた。
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