7・黒翼刀

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「そっか、ありがとぉ」 「おう、気にすんな」  思っていたより気さくに話をしてくれた。  クィールはお尻の葉っぱを払い落とすと、依頼を受けているからとその場を立ち去った。 「ひとまず剣士学校に向かおうよ!」 「そやね。妖刀使いが気になるし、この刀、どうにか運べへんかな?」  リアはどうやら弟さんを勧誘するつもりのようだけど、弟さんを勧誘しないにしても、折角の妖刀。  シエラの言う通り、使い道がわからなければ、お金に変えるのも1つの手だとは思う。 「けど、触れたらだめなんでしょ?」 「それなら私が運べますよ」  シエラは魔法陣を形成すると、そこから長いロッドを取り出した。 「私、空間魔法ならそこそこに使えるので、その刀を入れれば、触らずに運べます」 「えっ、シエラ凄い!」 「確かに優秀な荷物持ちや」 「リア!」 「冗談や」  リアが冗談で言った言葉に、私は説教をする。  リアは時々、考え無しに言葉を連ねるので、私が怒らないと歯止めが効かないことがある。 「お2人とも、本当に仲がいいんですね」  シエラはくすくすと笑いながら、妖刀を魔法陣で包み込む。 「私も、その輪に入れるように努力しますね」  シエラは嬉しそうにガッツポーズを見せた。 「……あれ?こういうノリは違いましたか?」 「ううん、私もばしばし仲良くするから宜しくね!」  私もガッツポーズを返して、3人で談笑しながら、剣士学校へ向かった。
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