鈴掛一門 🆕

5/5
前へ
/86ページ
次へ
《鈴掛行法》 ★闇鬼骨喰法(あんきこつじきぼう)  先ず。壺の中で共食いさせ、生き残った蛇の頭を切り落とす。それを、別の蛇に喰らわせて七日間育てた後、また首を切り落として、別の蛇に喰らわせる。 これを七度繰り返すと、体内に複数の魂魄を宿した蛇霊が出来上がるのだ。  こうして造られた蛇霊に、三日三晩の間、酒を飲ませ続ければ、頭が二つに分かれた異形の蛇に変化する。 酒に酔って朦朧としている間に、眼球を(えぐ)り出し…もう一方の額に埋め込めば、術式は成満だ。蛇の魂魄が体から離脱し、『精神を司る者』と『体を司る者』とに分離する。 命を玩ぶ、外法中の外法である。(三之卷より 抜粋)
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

100人が本棚に入れています
本棚に追加