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廉は照れくさそうに「元気だったか?」連絡しなくてごめんと顔を近づけて小声で話す。
「ううん、私こそ、ごめんね。」
若菜もその小さな声につられて小声で返事する。何年も離れていたのに、昨日も会ったかのような感覚に嬉しく思う。
同窓会は盛大に盛り上がり、みんな思い思いに楽しんだ。
そろそろ終わりになる頃、二次会に行く人と帰る人と流れる中、廉が若菜の方をみて、人差し指で、ちょいちょいと合図を送ってきて「こっち来て」と口パクする。
「どうしたの?」と廉のそばに寄ると「この後、送るから待ってて」と耳打ちする。
「えっ?廉は二次会行かないの?」
大丈夫だと言って、幹事に呼ばれてその場を離れた。
若菜は優衣のところに行って、
「廉が送ってくれる」ってと言うと
「りょうかい!」頑張っておいでと若菜を後押しした。
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