車の中で

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車の中で

みんなを送り出した後、 廉は車のエンジンをかけて若菜に「乗って…」と言い自分も運転席に乗り込んだ。 若菜は緊張しながら「お願いします」と遠慮がちに乗り込む。 車を走らせる中で今までの事、今の状況をお互いに話ながら、笑ったりして時々 目線が交わるとどうしたらいいのかわからなくなり、はにかんだ。 若菜の家の近くに公園があって廉は車を止めた。 若菜の顔を見る廉の視線は熱く潤いを増し、そっと若菜の右手に触れた。 「キスしてい?」そう呟きながら若菜が返事する前に唇が柔らかく触れた。 1度触れた唇は若菜が吐息をはいた瞬間に深いキスへと繋がる。 深いキスが止まらない、いや止めたくない。そんな想いが感じられるキスだった。 すると廉がそっと唇を離した。 名残惜しそうに 「今度、ゆっくり話そう」そう言ってライン交換をした。 別れた時、若菜はラインのIDを変えていたので連絡が取れないでいたから。 「だいたい、店には午後の3時にはいるから連絡ちょうだい」 「連絡していいの?」本当に連絡していいのか不安になり廉に聞いてみる。 「もちろん。」優しく笑った。
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