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そのまま貴和は特別室のリビングへ行った。夫に連絡しているのだろう。
「これから貴和とどうやって向き合うつもりだろうか。今は寂しいから大人しいけど、これからも同じって保証はないからね」
同い年の従兄妹だが、二人にプライベートでの付き合いは皆無だ。
直弥と仲の良かった勇矢のことは可愛がっていたが、貴和とは共通の思い出のない遼雅だ。
「向こうの話し合い次第だから、まだ時間あるでしょ?やり直すか離婚になるかで、こっちの対応も変わってくるし。
しばらくはさくらで手いっぱい。その件は後回し」
最後を軽く言うと空気も軽くなった。
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