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「ありがとう、姉さん。本当に嬉しいよ」
「いいの。勇矢とかすみさんの赤ちゃんですもの。このくらい当たり前だわ」
初めて聞く姉弟の穏やかな会話に、二人の母親が目頭を押さえていた。
貴和は、夫と息子と一緒に特別室を辞去していった。
これから婚家で夫の両親を加えての話し合いになるはずだ。
どんな結論になるかは霧山本家でも分からないだろう。だが、少しでも全員にとって、満足できる形になればいいと願った。
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