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「ね、ここに植えようよ」
従兄の少年の声に、勇矢も満面の笑みで頷いた。
「うん。あっちまで植えたら、あの時と同じみたいに咲くな」
二人はにっこりを笑みを交わすと、庭の一角に種を秘かに撒き始めた。
小学生の二人でも、さすがに勝手に花畑を作れない程度は分かっている。だが、生えてきた植物を引き抜けとは言われないと考えた。
それに、見事な花畑になれば、きっとみんなも驚いて褒めてくれるだろうとも思った。
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