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「庭に何を勝手に植えたの」
指摘にびくりとした。バレるとは思っていなかった。伯母の言葉に直弥を見ると、涙目で俯いている。勇矢が来る前に同じことを言われたのが分かった。
「あ……あの……」
怒った姿を見たことのない尚子の険しい表情に、勇矢は言葉が出なかったが、大人しい従兄を守りたいと、名前のとおり勇気を出した。
「俺、ヒマワリ植えたいって、直弥に頼ん……頼んだんです。
だから直弥は悪くない。俺がヒマワリ畑見たいって。
昨年、おじいさまに連れてってもらったから……」
「昨年?お義父さまと行った時のこと?」
意外そうな伯母に勇矢は頷いた。
「うん。ヒマワリもらってきた時。
すごく広い場所にいっぱいヒマワリ咲いてたから……また見たいって」
聞いた尚子が溜息をついた。
「植えたいならきちんと言いなさい。植える前に言ってくれたら、そのくらいの場所なら準備できたのに……」
子供の計画だ。そこまできちんと考えるわけがない。
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