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プロローグ
ねえ、ユカリちゃん。ユカリちゃんにとって僕はどんな存在ですか?
「金沢がまた泣いてるーもう年長さんなのに、泣き虫―」
「うるさいっ、奏太(かなた)をいじめないでよっ」
「お、出てきたー出てきた咲崎(さきざき)っ」
「ユカリちゃん……」
「泣かないの奏太」
「ううう、ひっく」
「あたしがそばにいるからね?」
「うん、ユカリちゃん……」
いつも、そばにいてくれて、守ろうと頑張ってくれる、僕のお姫様。いつになったら、僕のこと、王子様としてみてくれるのかな?
「ねぇねぇ、奏太。このメイクギャルっぽくない?」
「ぽいって理由で決めるの? ギャルっぽくはあると思うけれど」
(正直似合ってないよ、ユカリちゃんには)
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