プロローグ

1/3
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/351ページ

プロローグ

 ねえ、ユカリちゃん。ユカリちゃんにとって僕はどんな存在ですか?   「金沢がまた泣いてるーもう年長さんなのに、泣き虫―」 「うるさいっ、奏太(かなた)をいじめないでよっ」 「お、出てきたー出てきた咲崎(さきざき)っ」 「ユカリちゃん……」 「泣かないの奏太」 「ううう、ひっく」 「あたしがそばにいるからね?」 「うん、ユカリちゃん……」  いつも、そばにいてくれて、守ろうと頑張ってくれる、僕のお姫様。いつになったら、僕のこと、王子様としてみてくれるのかな? 「ねぇねぇ、奏太。このメイクギャルっぽくない?」 「ぽいって理由で決めるの? ギャルっぽくはあると思うけれど」 (正直似合ってないよ、ユカリちゃんには)
/351ページ

最初のコメントを投稿しよう!