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「まあ、にんにくはないから、安心して。臭くはならないし」
「気遣いありがとう」
「別に。学校明日あるから」
(そういう気配りできるところ、好きだなぁ)
「楽しみだな。あ、お店が見えてきた。ここ?」
「そう、ここ。おじちゃん、こんにちはー」
「へい、いらっしゃい」
気さくな坊主頭に鉢巻の店主に迎え入れられながら、美鳥君は等身大の笑顔で中に入っていた。
「まあ、ラーメンくるまで話そうぜ」
「うんっ!」
「ここのメンマおいしいんだよな。煮卵も」
「へぇー」
あたしは期待に満ちた瞳で美鳥君を見た。
美鳥君は、ちょっと恥ずかしげに微笑んだ。
「だから俺は追加煮卵したんだよな。マジうまいから」
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