二話

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「ご、ごめん、出すよあたし」 「いいよ、ラーメンぐらい」 「ありがとうっ」 「どうも」  頭を下げると、美鳥君はあたしの頭をポンと撫でてくれた。 「気にしないでいいから。今度はユカリが好きなお店、行こ」 「!」 (気づいてたんだ……あたしが無理してるの……じゃあ、顔に出てたのかな!?)  あわわ、としていると美鳥君がにっこり笑った。 「気にしないで。はじめはみんな探り合いだから、好みとか」 「……う、うん」 「もっとLINEで相談してから行けばよかったね。俺も、自分が食べたいばっかりで……」 「全然、美鳥君の食べたいところに行けてうれしかったよ!?」  あたしは慌ててそう言った。それはそれで、事実だった。
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