二話

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「なら、よかった」 「うん!」  あたしは必死に首を縦に振った。それを見て美鳥君は噴き出す。 「ユカリって面白いな、見た目だけじゃないって言うか……」 「ええ? 面白くなんかないよっ。全然普通」 「天然だと思うけど、結構な」 「それはないよ!」  あたしは凡人だよ! 普通だよ! 「……うん、天然だな」 「えええええ!? どうしてそうなるの?」 「まあ、分からないならいいんだ」 「?」  きょとんとしていると、美鳥君が手をつないできた。あたしは美鳥君の顔を見つめる。
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