二話

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「……まあ、行くわ」 「うん?」  そして、美鳥君がカーテンを開けると、本当にそこに奏太がいた。足音しなかったんだけど!? 地味に怖いよ!? 「奏太」 「ユカリちゃん、ポカリ買ってきたよ」 「え、ありがとう。手にあるコンビニの大袋は何?」 「ゼリーとか食べやすいものと、お菓子」 「いいの!?」  全部あたしの好きな味なんだけど!?  さすが奏太って言うクオリティだ。 「お昼食べ逃してるしね、寝起きでお弁当は重いでしょ」 「さすが奏太。気が利く!」  奏太からポカリを渡され、ゆっくり飲む。なんか、奏太がじっとあたしの口元を見てるので、奏太に差し出す。 「はい、奏太も喉乾いてるでしょ」  あたしはのどが潤い元気な顔でそう言った。 「……ありがとう」
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