6人が本棚に入れています
本棚に追加
/351ページ
「……うん」
「どう、見てほしいの?」
「口にすればそう見てもらえるようなことじゃないから、言わないよ。仲悪くなりたくないし」
「ええ……?」
(わけわかんないよ、奏太)
「それより、白山でしょ。お見舞いのお礼、LINEしときなよ。ポイント稼ぎに」
「あ、うん。ありがとう。忘れてた」
「本当、しっかりしなよ。ユカリちゃん」
こつん、とおでこを殴られた。痛くはないけど、あたしは思わず反射的に膨れた。
「応援、してるんだからね? 僕は」
「知ってる。ありがとう」
保健室で、そうこうしているうちに昼休みが終わるチャイムが鳴った。
なので、あわててあたしたちは保健室を出て、教室に走った。
最初のコメントを投稿しよう!