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「うんっ」
「……金沢が怖いけどな」
「へ?」
(何で奏太? 関係なくない? むしろ喜ぶはずだけどな)
「いや、なんでも? 空耳が聞こえたのか? ユカリは」
歯を見せて、さわやかに笑う美鳥君に、あたしは顔を熱くして笑い返す。
この笑顔、あたしのものになったんだ!?
本当に、本当に!? あたし、美鳥君の彼女になれたの!?
「多分……」
「じゃあ、また明日。今度は家に迎えに行くから」
「うんっ!」
(明日からが楽しみだなぁ……)
こうして、あたしと美鳥君は付き合うことになった。別れた後奏太に即効連絡したら、そっけないスタンプが一個返ってきただけだった。
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