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ずっと不機嫌そうに黙っていた先輩が、夕刻になってやっとしゃべった。
もしあの人に愛されたら、お金なんていらないのにな。
でも先輩がその人と結ばれるのは多分無理だ。
先輩の頬が夕日にとける。
僕は目を細める。
たまらない気持ちになった。
じゃあ先輩の財布の中身、要らないならもらいますよ。
僕はそのあとすごくすごくすごく怒られてしまった。
でも先輩といつもこうしていられるなら、確かにお金なんて……。
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