パートナー

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オリンピック後1ヶ月程度休みにしようと2人で話し合ったが、私は落ち着いていられず3日後にはいつものバドミントン練習場に足を運んでいた。 するとそこに風凛の姿があった。 「あれ沙羅、どうしたの?」 風凛から声をかけられた私は、 「風凛こそ、どうしたの?」 と言葉を返すと、2人で顔を見合わせて笑ってしまった。 「何となく落ち着いていられなくて…」 私が正直に答えると風凛も、 「私も家でじっとしていられなくて…」 と答えてくれた。 「練習しようか?」 私が声をかけて、いつものように2人で練習をはじめた。 この日からいつもどおりの練習を毎日行った。 私たち2人は周りの人から、 「頑張って!」 と声をかけられることが多くなった。 最初は声をかけられるたびに自分の心の中で、 (よし、頑張ろう!) と思っていたが、日が経つにつれて周りの人からの声援が少しずつ重圧になっていった。 「このままの練習で、次のオリンピックも勝てるのかな?」 私が不安を口にすると風凛も、 「そうだね、まだ時間はあるから、新しい技とか練習方法を2人で考えようか?」 と提案してくれた。
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