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私たち2人は、まずは全日本総合バドミントン選手権を目標に練習することにした。 2人で話し合って新しい練習方法を取り入れたり、新しい技を生み出すための練習に取り組んだ。 この時の練習はとても充実していて、全日本総合バドミントン選手権でも勝てるという自信がついていた。 私たち2人は、11月に開催される全日本総合バドミントン選手権に出場した。 1回戦、2回戦、準々決勝、準決勝と安定した試合運びで順調に勝ち上がり、決勝に駒を進めていた。 決勝の試合前は緊張していたが、いざ試合が始まるとシャトルに集中していて緊張は吹き飛んでいた。 第1ゲームを21-16で取り、第2ゲームも10-6と優勢に試合を進めていて、このままいけば勝てると感じていた。 試合が続き、次のポイントは風凛のスマッシュで得点が入った。 その時、アクシデントが発生した。 風凛が着地に失敗し、左足を抱えて倒れ込んでしまった。 「痛い…」 相当な激痛らしく、風凛の顔は苦しい表情になっていた。 試合は中断され、風凛は担架で運ばれる事態になり、試合は続行不可能で私達のペアは敗戦という結果になった。 風凛はそのまま病院に搬送されて検査を受けた結果、左膝じん帯断裂という診断で短期間での復帰は難しいという話だった。 風凛はそのまま入院して治療を続けることになった。
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