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風凛は和風きのこスパゲッティ、私はベーコンと茄子のトマトソースを注文した。
私は風凛に、最近のリハビリの様子などを聞いたが、風凛いわく今のところ順調に回復しているとのことだった。
パスタを食べ終わってお腹が落ち着いてから、食後のカフェラテをいただいていると、風凛が神妙な面持ちで話を始めた。
「沙羅に大切な話があるんだ!」
「え、何?」
私が質問すると、風凛は落ち着いた静かな口調で話し始めた。
「沙羅には申し訳ないけど、バドミントンのパートナー解消したほうがいいと思うの…」
風凛の思いもかけない発言に、私は驚いた。
「何で!
風凛の足は治るんでしょう!
だったら、また一緒にやろうよ!
私は待つからさ…」
私は自分の思いを正直に伝えた。
でも、風凛の意思は固いようだった。
「沙羅、ごめん!
私の足は、完全に元の状態には戻らないと思う!」
私は言葉が出なかった。
「沙羅には、私の分まで頑張ってほしいの…」
風凛の表情を見ると、風凛は私のために苦渋の決断をしたのだろうと感じた。
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