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…とは言え、やはり今は仕事中。 欲望のままに梨奈を貪ってはいけない。 オレは梨奈の腰と背に手を回して、上体を起き上がらせた。 「ああっ、んぅっ!」 繋がりがより深くなる。するとやっぱり中がぎゅうぎゅうに締め付けられる。 濡れてはいるのに、この締め付けはヤバイ…。イヤでも早漏になってしまいそうだ。 「梨奈、オレは動かないから、自分から動いてみて?」 「えっ…?」 ぼんやりした眼で見つめてくる梨奈に、微笑んで見せた。 「自分で気持ち良いところ、分かるよね? 自分が気持ち良くなる為に動いてごらん」 「でっでもそんなの恥ずかしい…」 確かに騎乗体位でするのは、まだ女子高校生の梨奈には難しいかもしれない。 けれどこれは治療なんだ。 セックスを気持ち良いものだと、理解させなきゃいけない。 「オレはあんまり動かないから。梨奈の好きなようにして良い」 「うっ…分かった」 オレは改めて、梨奈を抱え直した。 足を大きく開かせて、腰を引き寄せる。 「ああんっ」 体の密着はあった方が良い。体温を、匂いを感じさせることも大事だから。 しばらく小刻みに震えていたけれど、やがて少しずつ腰を上下に動かし始めた。 「んっんっ、あっ、はぁ…!」 耳元で喘ぐ声はとても色っぽい。 理性を吹き飛ばし、このまま突き上げたくなる衝動にかられるほど。 けれどまだ、だ。 梨奈はオレの肩を掴むと膝を付いて、動きを早くし始めた。 先端に柔らかな膨れ上がった肉の感触が何度も当たるたび、喘ぎが高くなる。 きっとココが梨奈のGスポットなんだろう。 何度も先端と括れを当てて、気持ちよさそうに息を弾ませている。 奥からじんわりと熱い何かが溢れてきている。 ―きっともうすぐ、もっと梨奈は夢中になる。 その予感も間を置かずに実現した。 「あっああっ! たまんない!」 オレの首にしがみ付き、自ら足を大きく開いた。 挿入のペースがさっきよりも一段と早くなった。 ぐちゃびちゃっと、濡れた音が部屋の中に響くぐらい、動きが激しい。 「くっ…!」 思わず押し殺した声をもらしてしまった。 熱く濡れた梨奈の中は、思ったより早く理性を崩してしまう。 濡れた音の原因は、半分はオレにもあるだろう。とめどなく、溢れてきてしまっているのを感じていた。 オレが感じてどうするんだと思わず苦笑する。 けれど梨奈が気持ちよさそうに腰を振る姿を見ていると、それも良いかと思ってしまう。 梨奈は可愛い。 背伸びして大人ぶろうとしても、心は純粋だ。 だからこんな仕事からは遠ざかって、本当に人を愛してほしい。 そうすれば、こんな仕事で性欲を満たすこともなくなるだろう。 祈る気持ちを抱えながら、オレは梨奈の胸に触れた。 「ああんっ!」 全身を桜色に染め、感じやすくなっている肌はとても魅力的だ。 両の手のひらで、胸を乳首ごと揉むといっそう高い喘ぎになる。 「やっ、何か感じちゃう! どこ触られても、気持ちイイッ!」 「そりゃ良かった。-コレがセックスなんだよ、梨奈」 「んんっ…! こんなにっ、気持ちイイものなの?」 「身も心も許せる相手なら、ね?」 苦笑しながら言うと、梨奈は一瞬泣きそうに顔を歪めた。 だからオレは強く胸を揉みながら、腰を動かし始めた。 「あっ、やっ、だめぇ! いきなり動かないでぇ!」 ここまできたら、もう遠慮は必要ないだろう。 梨奈を仕方から突き上げながら、オレは膣の中に熱いものが溢れてくるのを感じた。 「やぁあっ、イッちゃう! お腹熱いの、出ちゃう!」 梨奈の眼から、透明な滴があふれ出す。 イヤとかじゃなくて、感じ過ぎてしまっているんだろう。
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