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やがて熱い液体が梨奈の中から溢れ出てきて、オレは一気にペニスを引き抜いた。 「ひっ、やああ!」 プシューっと、勢い良く梨奈は潮を噴いた。見る見るベッドに染みができる。 何か…溜まっていたモノを一気に放出した感じだ。 まあ男だって、溜まっていたら出るモンは出るしな。 「あっ、あっ…」 梨奈は大量に潮を噴いたのがショックらしく、開いた口から唾液が滴り落ちている。 「りっ梨奈? 大丈夫?」 オレは慌てて梨奈を引き寄せ、抱き締めた。そして優しく頭を撫でる。 ちょっと刺激が強過ぎたのかもしれない。 多分、セックスで潮を噴いたのがはじめてなんだろう。しかもこんなに大量のを。 匂いが興奮を引き起こすけれど、ぐっと耐えて梨奈を慰める。 「ちょっとショックが強すぎたな。水でも飲むか?」 「うっううん…大丈夫」 梨奈は顔を上げると、その眼はしっかりした意思があったことに、ほっと一息ついた。 「でも若様がまだ…でしょう? その口でした方がイイ?」 …オレって何でこう、アブノーマルに見られるんだろう? 「ううん、できれば下の口の方がいいな」 それでも笑顔で切り返すことができるんだから、嫌な成長をしてしまったな。 「わっ分かったわ」 梨奈は腰を上げ、自分の中に当てがおうとした。 短時間でずいぶん大胆になったものだ。 梨奈はためらうことなくペニスを下の口に飲み込んだ。 「んあっ!」 ずりゅっと一気に入ってしまい、思わずペニスの硬さが増してしまう。 「やぁっ、おっきくなったぁ!」 梨奈はオレの首に両腕を回し、必死にしがみ付いた。 「ゴメン、実はもう限界なんだ。今度はオレが好きに動いてもいい?」 「…うん」 小さく頷く梨奈の頭を撫でると、オレは腰を掴み一気に引き上げた。 「ああっ!」 そして今度は力の限り、下におろす。 「やあっん!」 そのまま欲望の衝動にかられたまま、梨奈を下から何度も突き上げた。 「あっ、やっ、はっ…あああっー!」 ガクガクと梨奈の体が激しく痙攣するも、オレは動きを止めなかった。 梨奈がとてもいとおしく感じていたから…それを知ってほしかった。 何度も奥を小突く。そして一気に引き抜き、また奥を突くと、ぶしゅっと密着している部分から液体が弾けた。 「梨奈、もう限界だ…!」 「あっ、来て…若様のあっついの、アタシの中にっ…!」 梨奈の首筋に顔を埋めた。体臭に頭の中がクラクラする。 けれど下半身だけはしっかり意思を持ってきて、膨らみが最大限に達した時、たまりにたまった熱が一気に梨奈の中で弾け飛んだ。 「あああっー!」 中がドロドロの熱で満たされ、梨奈は眼を見開き、何度も体を振るわせた。 「ううっ…!」 そのせいで膣の中の締め付けがよりいっそうきつくなり、オレは最後の一滴まで文字通り絞り取られた。 …その後、互いに息が整うまで動けなかった。 ……言っては何だけど、この締め付けはある意味、名器とも言えなくもないかもしれない。 処女ではないのに、このきつさはクセになるかも。 「梨奈、大丈夫か?」 「えっええ…」 いくらか放心したようだったが、何とか平気みたいだ。 オレはその後、梨奈の中からゆっくりとペニスを抜いた。 ドロドロと流れてきたものをティッシュで拭き、梨奈をお姫様抱っこして、バスルームへ入った。 さすがはウチの会社が作っただけあって、風呂は広くて使いやすかった。 湯船に二人で入りながら、オレは仕事モードに戻った。 「梨奈、コレで分かっただろう? ムリにするものじゃないんだ、セックスは」 「…うん」 オレに背後から抱き締められている梨奈は、どこか複雑な表情をしていた。 きっと本当は心の中で引っ掛かりがあるのを、自覚していたんだろう。 好きでもない相手とのセックスなんて、意味がないことを―。 オレは梨奈の悩みに気付けたからこそ、感じさせることができた。 心の奥深くに触れたからこそ、許されたと言っても良い。
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