新因幡の白兎
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むか~し、昔、隠岐の島というちっぽけな島にとても狡賢い一匹の白兎が住んでおりました。 この兎、ちっぽけな島で育った所為か普段から大きなものに大層、憧れていまして毎日、浜に出ては海の向こうに見える大きな陸地に行きたいと思っていました。 それで狡賢いだけに色々悪知恵を働かせまして遂に或る日、名案を思いついた白兎は、海で泳いでいる見栄っ張りの和邇ザメに向かって言いました。
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