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またかなり長く話し合ったようだけど
『今 一度、地上で生を終えては どうか?』... と
長老の 一人が言い出すと、
『おお、肉体を地上に返した後であれば
問題はない』... って
他の長老たちも明るい顔になった。
で、閃いた風の長老たちは
『天草四郎時貞を 天の預言者と任命し、
大天使ミカエルを 守護者と任命する』... と 決議して、聖子が四郎を祝福すると
第七天へ戻って行った。
「えっ、じゃあ正式な “預言者” なのか?」
「地上で暮らすってこと?」
「そうなる。“表向き” 正式な預言者。
でも、預言が与えられることはない。
地上の生を終えた後、聖人として 天に昇れるようにする措置」
当の四郎に眼を向けてみたら
「世話を お掛け致しますが
どうぞ、宜しく御頼み申し上げます」って
礼儀正しく 頭を下げた。
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