3 ルカ

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ウリエルの返答に、ミカエルはイラついたらしく 『駆け引き出来る立場だと思ってんのかよ?』と 左手に秤を出した。 『大母神(アレ)が どこに居るかは 掴んでるんだぜ? 正当に暴かれたいのか?』 『待て、ミカエル。 その子供は、シロウ・アマクサ だな? もう 立てるな... 』 二人が 話していると、何故か サンダルフォンが 登場したらしい。 たぶん、“何故か” じゃねーんだろうけどさぁ。 『エリヤ。何の用だ?』 秤を持ったままのミカエルが、苛立たし気に サンダルフォンに聞いている間に 突然 ウリエルが、地上への隙間を開けて ミカエルの背後にいた四郎を 地上へ落とした。 『“罪人がいる” と、聞いて来たが... 』 『俺のことだ』 ミカエルが答える前に、何を考えたのか ウリエルが そう言って サンダルフォンに掴み掛かったらしい。 すぐに第六天(セブル)の天使たちと、ウリエルを追ってきた 第二天(ラキア)の天使たちが、二人を取り押さえて そのまま 第六天(セブル)に連れて行かれたようだけど、 四郎が心配だったミカエルは、エデンから ここに降りて来たところ。
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