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ウリエルの返答に、ミカエルはイラついたらしく
『駆け引き出来る立場だと思ってんのかよ?』と
左手に秤を出した。
『大母神が どこに居るかは 掴んでるんだぜ?
正当に暴かれたいのか?』
『待て、ミカエル。
その子供は、シロウ・アマクサ だな?
もう 立てるな... 』
二人が 話していると、何故か サンダルフォンが
登場したらしい。
たぶん、“何故か” じゃねーんだろうけどさぁ。
『エリヤ。何の用だ?』
秤を持ったままのミカエルが、苛立たし気に
サンダルフォンに聞いている間に
突然 ウリエルが、地上への隙間を開けて
ミカエルの背後にいた四郎を 地上へ落とした。
『“罪人がいる” と、聞いて来たが... 』
『俺のことだ』
ミカエルが答える前に、何を考えたのか
ウリエルが そう言って
サンダルフォンに掴み掛かったらしい。
すぐに第六天の天使たちと、ウリエルを追ってきた 第二天の天使たちが、二人を取り押さえて
そのまま 第六天に連れて行かれたようだけど、
四郎が心配だったミカエルは、エデンから ここに降りて来たところ。
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