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「でも、泰河自身は無意識なのに
獣の血の方が 何かすることも あるだろう?」
話の間、何か別の事を考えてたよーなツラしてた
ジェイドが、ふと 口を挟んだ。
過去に、六十六部の僧を 浄化しちまったり
モレクの肋骨を開いて、心臓を取り出したことを言ってるんだと思う。
すげ替わりの人から 体内の蝗出しをしている時、
洞窟教会の霊の “田口 恵志郎” を喚べたら... って
考えてたんだけど、その時に 泰河が
オレの肩に手を置いた。
そしたらマジで、田口さんが出たし。
オレの精霊で。
けど、これについても 泰河は
“自分が意識してやったことじゃない” って言ってた。獣の方に 動かされた... って 感じらしい。
「それにしてもだ、泰河や こちら側の意思に
反するようなことじゃあない」
冷めてきたコーヒー 飲み干して
ボティスが言うけど、そうだよなー。
泰河が無意識だとしても、オレら側が困るような動きをしてる訳じゃねーんだし。
意識外でも、泰河の方が 獣の血を使えてるのか、
泰河の意思に感応した獣の血が、出来ることをしてくれる... って ことだよな。
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