1 ルカ

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「とにかく俺は、地界に戻るが 泰河が戻ったら また喚んでくれ。 もう少し血を調べたい」 パイモンは ソファーを立つと「ジェイド」って 隣に座るジェイドに、笑顔で声を掛けた。 「あ、そうか」って、ジェイドが 荷物部屋 兼 寝室へ入って行って アンバーの七色糸を ニメートルくらい くるくる纏めて渡す。 パイモンは、アンバーを調べたい って 洞窟教会にいた時に、ジェイド立ち会いの(もと) 微量の血液と、後頭部の目立たねー部分から (たてがみ)の 一部を貰ってて その お礼に、“星鳥の巣だ” と マシュマロで作ってあるような、ふわふわの円形ベッドを渡してた。 アンバーが座ってみると、アンバーにフィットして ベッド中心が沈む。 星鳥が何かは知らねーけど、ベッドは気持ち良さそうだし、アンバーは 里とかに遊びに行く時も そのベッドを持参して行くらしいんだぜ。 ジェイドから 七色糸を受け取ったパイモンは 「インプは 普段、そう見掛けないが 実験室にサンプルはある。 アンバーのものと比較してみようと思うんだ」と 明るい笑顔で、地界へ戻って行った。
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