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この絵は、中央の絵が 半分から上下に分かれてて
上半分には、聖子を抱く聖母。
上下の絵を分ける部分には
“いとも貴き秘蹟 讃仰せられよ” って意味らしい
ポルトガル語。
下半分には、日本に宣教した フランシスコ・ザビエルと イエズス会の創始者会の創始者 イグナチウス・ロヨラ、殉教者らしい 聖ルチアと 聖マチアスが、聖杯を囲んでる。
だから、聖体の秘跡を表すもの ってことだと思う。
上下の絵の周りには、受胎告知の喜びの五場面と
聖子の受難の五つの場面。
で、聖子の復活と聖母の昇天までの 栄光の五つの場面が、順に描かれてて、
キリシタンたちは、ロザリオを繰りながら
十五の各場面に対応する 十五の聖句を それぞれを十回ずつ唱えて、ロザリオの祈りを捧げてた って聞いた。
これが描かれたのは、たぶん17世紀らしく
天草四郎が生きた時代と 同時代。
ポルトガル人に南蛮画を習った日本人が描いたものらしい。
天草四郎陣中旗を描いた 山田 右衛門作も
南蛮画家だったし
陣中旗は、この マリア十五玄義図 の影響があるんじゃないかって気がする。
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