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1話1年A組は召喚される
天童は幸せものだ。
天童はとても恵まれている。
天童はとっても大事な存在だ。
「ほれくえよ」
いま天童は腐ったパンを食わされている。
その味はとてつもなくまずかった。
カビがたくさん生えており、
たくさんの蛆虫がわいている。
ごほごほと咳き込みながら、天童は泣いていない、にこにこ笑っている。
全部をたべ終わると。
「ねぇ、織田君、もう全部食ったから行っていいかい?」
「ああ、おめーはすげーよ、俺の友達として誇りをもて」
「うん、織田君の友達でよかったよ」
天童の体系はぽっちゃり体系とよばれるものだが、
そこまで太っているというわけではない、
ちょっと体が筋肉質だからだ。
天童は鍛えているわけではない、
家に帰っても、毎日のように父親と母親から殴られ蹴られをしている。
そのうち体も鍛えられた。
ちなみに腐ったパンを食べていた場所は1年A組のクラスだ。
クラス全員がそれが当たり前だとおもっている。
天童はいじめられているのよと幼馴染に言われても、
そんなことはないというのだ。
なぜならみんな仲良しだからね。
幼馴染はいたたまれない顔でこちらを見ていた。
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