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3話地獄のあとはダンジョン開始
「がは、ぐふ、ごふ」
何度も殴られる。
こんなに痛いものを幸せだといままでの天童はおもっていた?
こんなにも苦しくて、痛くて、もう死なせてとおもうことが幸せだとおもっていた?
「ぎゃはははっは、本当にサンドバックだぜ、いいストレス解消になるじゃんよ、そだ、武田ここでスキルつかってもいいか」
「やめとか織田、この世界で殺されたくないだろう」
「そりゃそうか」
この城の中でのスキル使用は国家反逆罪として、即座に逮捕される。
この城のあちこちにはスキル使用をしたときに反応するゴーレムたちが眠っている。
これもデルシスさんの説明でもあった。
「これなんかどうだ? やっぱ天童はいっぱしのストレスのはけ口だぜ」
「それやばいんじゃいの?」
「もうやめようよ、織田と武田」
「うるせい上杉、がり勉だからって調子のるなよ、お前は外から人がこないかを見張ってろ」
「うん」
この3人の中でまともなのは一人だけ、
それが上杉君だった。
そしてクラスメイト30人全員が敵である。
その中には一人だけの味方がいる。それは幼馴染の明智さんだった。
彼女だけが希望の光だ。
「がは、ぐふ、ぐへ」
「この指おっちゃおうかなあああああ」
天童は頭を地面に叩きつけられ、
体を固定されると、
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