3話地獄のあとはダンジョン開始

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 右手をつかまれ、織田の右足がゆっくりと指を反対の方向へとねじまげて、  そのままぽきりと折れそうになった瞬間。 「やばいデルシスさんがきたぞ」  上杉君が叫ぶと、  一人部屋にこんなに人がいるとまずいのとおもったみたいで、  3人は扉をあけて、外に出る。 「天童君、明日がんばろうぜ」  顔はあざだらけ、体中がぐちゃぐちゃだ。  それでも織田はこちらにウィンクをとばし、さっさと言葉あわせろということらしい。 「うん、織田君も、武田君も上杉君もがんばろうね」 「たりめーよ」 「おう」 「そうだね」  3人がいなくなると、ちらっとデルシスさんが天童の顔をみて、  顔をゆがませて、そのまま通り過ぎていった。  それから天童は恐怖に突き動かされていた。  ぶるぶると震える。  こんなにも怖いことを数ヶ月も耐えてきたのだ。  きっと地球にいたころの自分はどこかおかしかったのだろう、  こんなにも痛いことをされて喜んでいる自分は、変質者か、どMなのか、それとも頭がいかれているのか?  そういえばと記憶を呼び起こす。  幼稚園のときまでは父親と母親は仲がいい家族だった。  それが小学生にはいったとき、なだろうか精神科でいろいろなテストをされた。  それがいわゆるIQテストで、僕は発達障害のなんたらなんたらでアスペルガー症候群ですと断言されたあとから、
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