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「今日のご飯はなにかなあああ」
と呟きながら、母親のつくった弁当を開く。
そこには海苔一枚しかなかった。
するとまわりがこちらの昼飯をみたのか、一人また一人と爆笑している。
突然だった。
「うぉい、天童、ちょっとサンドバックになれ」
「うんいいよ」
天童は立ち上がると、武田君が天童のお腹を何度も何度もおもいっきり殴りかかる。
「えぐ、ひぐ、うぐ」
何度も何度も殴られ、
いつしか天童は痛みを知らなくなってきた。
その日の授業が終わり、実家に帰ろうとしたまさにそのとき、
教師が入ってくる。
入ってきたまさにそのとき、
教室の中すべてが光だし、
まばゆい光はまるで虹色のように輝きつつも。
きづけばそこに立っていたのだ。
教室の壁がなくなり、
床もなくなり、
そこはとても大きな王城のような場所だった。
30名と天童を入れてあと教師をいれると32名の人々はパニック状態になっていた。
だがだれも外に逃げようとしない、
なぜならそこにはたくさんの剣や槍をもった兵士らしき人がいるからだ。
「よくきた異世界のものたちよ」
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