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と叫び声をあげていた。
数十のアロアロサウルスが僕めがけて突進してくる。
そのまま骨という骨を食われて、
消化されるだけの人生なのだろう。
ふっとなにもかも疲れて。
「僕はみんなが大好きだったよ、どんなに僕をいじめても」
そう最後に叫ぶと、
後ろに倒れた。
「あれ?」
後ろは壁だったはず。
まるで壁に穴があいたかのように、
そこに吸い込まれると、
暗闇の中に天童は存在しており、
なにかいる気配を感じる。
そして壁がうすけてみえており、
そこには突然消えた天童をさがしているようだ。
アロアロサウルスはきょろきょろしているし、
「よくやったよ」
と織田が呟くと、
織田の周囲にいるクラスメイトたちは片っ端から恐竜を殺しだし、
あっという間にレベルがあがっていく。
なんと電波師とは恐ろしい職業だとおもった。
どうやら彼らは天童が死んだとおもっているようだ。
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