4話裏ダンジョンへようこそ

4/6
319人が本棚に入れています
本棚に追加
/323ページ
 と叫び声をあげていた。  数十のアロアロサウルスが僕めがけて突進してくる。  そのまま骨という骨を食われて、   消化されるだけの人生なのだろう。  ふっとなにもかも疲れて。 「僕はみんなが大好きだったよ、どんなに僕をいじめても」  そう最後に叫ぶと、  後ろに倒れた。 「あれ?」  後ろは壁だったはず。  まるで壁に穴があいたかのように、  そこに吸い込まれると、  暗闇の中に天童は存在しており、  なにかいる気配を感じる。  そして壁がうすけてみえており、  そこには突然消えた天童をさがしているようだ。  アロアロサウルスはきょろきょろしているし、 「よくやったよ」  と織田が呟くと、  織田の周囲にいるクラスメイトたちは片っ端から恐竜を殺しだし、  あっという間にレベルがあがっていく。  なんと電波師とは恐ろしい職業だとおもった。  どうやら彼らは天童が死んだとおもっているようだ。
/323ページ

最初のコメントを投稿しよう!