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一区切りうつと、ネシネイさんはにかりと笑い。
「あんたに最強な武器と防具と道具をさずけよう、あたしがここに数年なのかな? どのくらいいたか自分でもわからないけど、毎日武器と防具と道具をつくっていたんだ。たいていはこわして、また素材にしてまたつくってを繰り返していた。その結果とんでもないものが出来上がったよ、ささ、受け取って」
ネシネイというドワーフ娘は、まるで用意してあったかのように、お尻のクッションにしていた、大きなカバンをとりだす。
それを開くと、
まるでミニチュアサイズのいろいろなものがはめられている。
そうか、こういうことか、それぞれの惑星からここに人々は拉致ではなく召喚されているという、
その惑星それぞれの力が左右されるということは、
ドワーフ族はこういうカバン状のものがアイテムボックスの代わりになっているのだろう。
さて、一本の長剣を渡される。あとは上下の軽装備も渡される。道具はといえばたくさんの石ころを渡される。
――――――――――――
アレドロスの長剣:神の一人が神を殺したとされる剣
ヴィグの軽装備:薄い布だが、とてつもなく頑丈
テレポ石:投げた場所にテレポートできる
――――――――――――
天童は女性がこちらを見つめていようが気にせず着替えはじめる。
本当にヴィグの軽装備はまるで温かい毛皮につつまれる温かさと、
軽さがあった。
「ありがとうネシネイ、この恩は忘れないよ」
「いいよ忘れて、あたしは精神力が切れるまでここで一人でも多くの人を助けたいの、まぁあなたが助かればいいしね、いつか助けにきてよ、そのとき君の仲間になるからさ」
「そのときは、仲間とはいわず親友になろう」
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