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そこには玉座があった。
玉座には髭もさもさのおじいさんが座っており、
大きめの杖を握り締めている。
黒田教師は、子供たちを守るために前にでると。
「これは一体どういうことですか?」
とたずねる。
すると王様はにかりと笑うと。
「君たちにはこの世界の神様を殺してほしい、さすれば、元の世界に戻してやろう、それまでに生き残った人だけでな」
上杉君が手をあげる。
彼は結構ながり勉君だったりする。
「たぶん、これは異世界召喚ものとよばれる。ありきたりなものです。おそらく神様を殺さないと元の世界に戻ることは不可能でしょう」
「そうなのか、上杉、できれば上杉が交渉役になってくれ、俺は異世界とか知らないんだ」
「先生のお願いなら」
上杉君はこほんと咳払いして。
「どのような能力があるのですか?」
「おぬしたちには1つの職業があてられている。そして全員が鑑定スキルを覚えている。この世界のなりたちなどの勉強はここメルシア王国でしようとおもう、みんなが強くなるまで、わしが所持しているダンジョンの1つで訓練してもらいたい、油断すると本当に殺される」
「ではいろいろなことを教えてくれる人を紹介してください」
「それはもちろんじゃ、ゆけデルシス」
「御意」
デルシスと呼ばれた大きな胸をした、女性が上杉君のもとへと近づいてくる。
上杉君はすこしだけびくりとしたが、
デルシスは頭をさげると、体をおりまげて90度近くのお辞儀をした。
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