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4話裏ダンジョンへようこそ
たくさんの悲鳴、だれも死んでいないことを祈る。
アロアロサウルが織田君に噛み付こうとしたまさにそのとき、
なにも武器をもっていない、
なにも防具を装備していない、
いつもどおりの高校生の制服を着用して、
そこらへんに落ちていた枝をひっぱり、なげる。
するとその枝がアロアロサウルスにあたると、
アロアロサウルスはこちらをむいて、
吼え声あげる。
織田君などほうっておいて、
彼らはこちらに向かってくる。
どうやらあの吼え声は仲間を集める合図だったらしく、
僕の周りには無数のアロアロサウルスがいる。
一体一体がレベル50を超えている。
レベル1の僕が倒せるわけがない、
それでも、
「いいんだ。どんなにお人よしだとおもわれても、だれにだって裏の顔がある。僕の裏の顔が素直なら、それでいい、素直で、バカで、それでもいい」
「ぎゃはっはっはっは」
その声は唐突に響いてきた。
織田君と明智さんはとなり同士にたって、
そこに無数のクラスメイトたちが集まってきて。
どうやらクラスメイトと教師たちは天童が食い殺されるのをみたいらしい。
「人間が食われるところみてみたかったの、あなたのおかげよ織田君」
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